外国人採用―実際外国人はどう思っているの?
その他
エリアマーケティング
※多少主観的な内容が入っております※

こんにちは。
11月に「求人マッチングサイト活用セミナー in 福岡」で20分程セミナーをしたケンです。
外国人の雇用を考えられている企業の方々の前で20分お話をするということは意外とプレッシャーでした。(汗)
もし次回このようなセミナーがあるときは「準備をしっかりしていく!」という気持ちで、今回のコラムを書いていきたいと思います。
実際外国人を採用する上に、
「この外国人はなにを考えているだろう」
と疑問に思う方が多い中、私の経験も踏まえてお伝えできればと思います。
少し突っ込んだ内容、痛い内容になるところもありますが、
是非このコラムで少しでも理解してくださることを祈ります。
日本に在籍している外国人の総数は2,307,388人(2016年6月末時点)。
福岡県に在籍している外国人の数は2016年6月末の時点で61,578人。全国の2.7%を示しております。
そのうち、15,248人が福岡県に留学生として存在しており、これからの就職活動にシフトしていくと思います。
(法務省「平成28年6月末現在における在留外国人数について(確定値)」)
日本の大学を卒業する、「新卒」の外国人
私がこのケースですが、日本の大学生とほぼ同じ動きをします。
○○ナビに登録し、検索して、合同企業説明会に参加して・・・。
その中では「外国人専用合同企業説明会」というものもあり、
多くの外国人留学生が参加しています。
エントリシートを書いて、面接を受けて、内定まで。
本当に日本人と同じで、新鮮さがないと感じられるかも知れません。
海外の大学を卒業し、日本で就職する外国人
この人々はエージェントをよく利用します。
自国にある海外就職エージェントを利用すると、エントリーから内定まで段階的にサポートしてくれるので、会社と就職活動をする人との直接やり取りはほぼないです。
中には入りたいと思う会社に直接アポイントを取る人もいますが、
その場合は日本語に結構自信がある方だと思います。
なんで日本で就職するの?
就職する外国人が
「日本が好きだから」
「日本にあこがれて」
「和の文化が好き」
「オリエンタル!!!!」
と答えていますか?
もちろんその理由もありますが、真実を聞くと、
「彼氏・彼女が日本で就職した」
「他の国で働いてみたかった」
「日本で自分がしたいことを探した」
といった、具体的な内容が聞けます。
家族もない外国で一人で暮らすことはかなり勇気が要りますし、その気持ちをサポートしてくれる会社に自然と寄っていきます。
自分がしたいことがはっきりしている人が多いため、就職活動をする時期になると業種もしっかりきまっている場合が多いです。
実は・・・
上にも書いたように、日本で就職して暮らす外国人は
一人です。
家族で暮らす外国人も多いですが、日本の大学を卒業し、日本にいる人の多くは一人。
そうすると、色々な問題点が出てきます。
家
普通、賃貸物件を探すときに不動産にいきます。
もちろん外国人も不動産にいきます。
そのときの問題が「保証人」。
縁も何もない人に「保証人をたててください」と言っても、できるわけがないです。
なので、社宅・寮がある会社、又は保証人になってくれる人がいる会社に入ることが多いです。
なければ保証人が要らない物件に入るか(大体立地が悪いです)、高額を払って入居します。
ビザ
おそらく良く耳にする言葉だと思います。
外国人が日本で就職することに至って、日本から長期滞在ビザを修得せざるを得ないです。
書類は色々必要で、詳しい内容は法務省のHPにてご確認下さい。ここをクリック!
就職をすると、一般的に在留資格が
技術・人文知識・国際業務のいずれになります。
その他にも種類は多いですが、その内容はここでご確認下さい。
ビザの申請・更新の期間は短ければ3週間、
長ければ3ヶ月以上もかかる場合があります。
日本に滞在できる期限とビザが通るまでの期間をしっかり理解した上で動くことが大事となります。
通常ビザは1年から5年まで滞在期間を頂けますが、ビザを修得する人の大学時代の「専攻」による場合が多いです。
貿易学科の場合は貿易の会社に入社すると、専攻と仕事がマッチしているため申請した年数分のビザを頂ける場合が多いです。
大体3年くらいを申請しますが、私の場合1年・・・でしたので1月に又更新をしにいかないといけません。(涙)
新卒の場合は「卒業証明書」が要りますが、卒業証明書を頂けるのは3月。
仕事は4月からのスタートになりますので、先に申請をして、卒業証明書を後日郵送で送る流れとなります。
卒業がしっかりできるのであれば慌てず卒業式を待ちましょう。
「△△人だから~」は通じない
「あなたは△△人だから~」
「日本人は●●だから~」
「私は△△人だから~」
という言葉は仕事をしていく上でそこまでいい言葉ではないです。
同じく大学で勉強をして、卒業して、日本語はもちろん外国語まで話せる。
そういう人材が目の前にいるにもかかわらず、その人を見ずにその人の国を見て話す人がいます。
これはお互い注意をしないといけないところで、この言葉を良く使ってしまうと目の前の人の長所・短所、得意、人柄がどんどん見えなくなります。
人対人ということをいつも心掛けましょう。
最後に・・・
結論、目の前にいる外国人と話しましょう!
ということです。
せっかく言葉が通じていますので、少し分かりにくいところは再度聞きつつ、お互いが望んでいるところは何か、
そうするためにはお互いがどういう努力をしないといけないかを話し合いで解決していくことが大事だと思います。